なみだ

寝る前に歯を磨くのはたいせつです。
でも三男カンザはたいてい、

もう磨いた。

と 強情を張ります。
本当は磨いていないのに。

それで今日は、磨いてあげるから歯ブラシ持っておいでと
私のひざの上で磨いてあげました。
そのあと兄弟の輪に入り 遊んでいました。

はみがき後 私も余裕があったので、
床に座り、カンザに手招きをしました。
カンザは輪から外れすっとこちらへやってきて、
私の肩にあごをのせてひざの上に座りました。
そして私はカンザをまるごと包み込みます。
しばらくそうしていると、お父さんが私に言います。

なんでカンザ泣いてるの?

私は、かんちゃんは泣いてないよ と言いながら、
カンザの頭を肩からすべらせ胸に抱いて 顔をのぞき込むと、
あれま。

涙を目いっぱいにためて、
たまりきらずにこぼれおちた涙がほおを伝って
ひとすじの線を浮かび上がらせています。
私に抱かれながら 静かに泣いていたのです。
悲しいとかくやしいとかそういう涙ではなく、
心を洗う、そんな涙のように見えました。

私の体調が思わしくない時期が長かったことや、
無事に生まれた赤ちゃんのかわいさ、お世話の大変さ、
4月からは入学と、いろいろと環境に左右されてきた三男カンザ。
私もいっぱいいっぱいでしたが、
こどもはもっと、いっぱいいっぱい がんばっていたのですね。
素直な涙と きらきらした瞳に、くらくらしてしまいました。
かんちゃん ごめんね、そしてありがとう!


さて、今夜も四番目ちゃんは眠りました。
寝入るときには少しぐずぐず言い出しましたが、
行き場のないぐずぐずのようでしたので、
気持ちを切り替えて、また足首作戦。
足首を両手で包みこんであげると、またもや成功!
すーっと落ち着いて、眠りに入りました。
おやすみなさい。
by o-beikokuten | 2010-04-01 21:00 | こども
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